料理のミニマル化を試して気づいた、効率化と満足度の関係

作り置き容器と小鉢をグレーのキッチンカウンターに置いた写真
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とやん

日々を穏やかに過ごすために、調べて、試して、考えたことを、自分なりの理由とともに言葉にしています。

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こんにちは、とやんです。

一時期、SNSで「料理のミニマル化」という考え方をよく目にしました。

ちょうど娘が大人と同じものを食べるようになり、毎日の食事作りに疲れていた頃です。少しでもラクになるならと思い、私も献立を固定したり、まとめ買いをしたりといろいろ試してみました。

手を変え品を変え、4~5年は試行錯誤していたと思います。

実際に、料理がラクになった部分はあります。でも、食事がつまらないものになってしまった時期もありました。

今では、何もかもを効率化してミニマルにするのではなく、自分が大切にしたいものを残しながら、負担を減らす工夫をするようになりました。

料理を効率化したかった理由

私は、別に料理嫌いなわけではありません。

少食ですがおいしいものは大好きで、食への執着が強いと周りからも思われています。田舎に住んでいた頃は、おいしいお店が近くになかったので、「ないなら自分で」のDIY精神で、フレンチのフルコースを作ったこともあります。「なんかおもしろそう」だけでおせちも作りました。

ただ、もともと「義務としての料理」はあまり好きではありませんでした。毎日の料理は正直面倒だし、クリスマスなどのイベントのごちそうも、義務になってしまうと楽しめませんでした。

娘が大人と同じようなものを食べる時期になると、それまで「あれが食べたい!」と思ったら作って、食べたら満足できていたのに、その楽しみすらなくなりました。

娘は味や食感に敏感で、米の銘柄が違うと食べなかったり、野菜のサイズを定規で測ってそろえる必要があったり…。栄養バランスのとれた献立を考え、娘が食べられるように調理する。自分が食べたいものは二の次。そんな毎日を過ごすうちに、料理の楽しみはどんどん減り、義務だけになっていきました。

かといって、自分が食べたいものを楽しむためだけに、大人の食事を別に用意する余裕はありませんでした。娘は成長曲線ぎりぎりの痩せっぽちだったので、「食べなくてもいいから出してみる」というスタンスを貫くのも不安でした。

そうして、「どうせ義務でしかないなら、できるだけ効率化したい」と思うようになりました。

ついでに食費を減らせたらという思いもあり、SNSで見た料理のミニマル化を試すことにしました。

実際に試した料理のミニマル化

作り置き・下ごしらえをする

作り置きと下処理を始めたのは、離乳食の頃です。

もともと、作り置きはほとんどしていませんでした。下ごしらえも同じで、トマトのヘタを取っておくなんて知らなかったし、野菜を切って冷凍しておいても、使い忘れてしまっていました。

でも離乳食を作り始めると、その都度調理するのは大変すぎる!夫の休日にまとめて作って冷凍するのが、毎週末のルーティーンになりました。

娘が大人と同じようなものを食べ始めてからも、作り置きは続きました。副菜はもちろん、煮込み料理などの日が経ってもおいしく食べられるものは、週末に作って冷蔵保存。生の肉や野菜も、2~3日分を切って冷蔵庫に置いておくようになりました。

当日にしなければならないことが減り、料理を始める前の憂鬱感もかなり減りました。

一方で、まとめて作ること自体はかなり負担でした。作るのに2~3時間かかって、終わる頃にはヘトヘトになっていることもしばしば。また、作り置きをすると、どうしても味が落ちてしまうという実感がありました。

献立を固定・パターン化する

献立を考えるのって、意外と頭を使うので疲れます。そこで、メニューを一覧表に書き出し、パッと見て選べるようにしました。

一方で、献立を考える手間そのものを減らそうと、メニューの固定化も試しました。夫は食で冒険しないタイプで、気に入ったものは頻繁に食べても苦になりません。夫が絶賛する鮭のみそ焼きは、娘も大好きだったので、週に1回の定番メニューにしました。

でも、夫がいつまで経っても「今日鮭やん!やったー!!」と喜んで食べる一方で、娘は徐々に食べなくなりました。私も、正直飽きてしまって楽しめない…。

献立を考える負担は減りましたが、同じ料理を食べ続けるのは合いませんでした。

魚の日や煮込み料理の日を決める方法も試しましたが、逆にその縛りを守るほうが大変で、結局やめてしまいました。

まとめ買い・生協を活用する

娘が幼稚園に通い始めるまでは、買い物に行くのが大変だったので、生協を利用していました。その後も、まとめ買いのために利用を続け、週に1回生協で購入し、足りないものや鮮魚をスーパーで買う流れができていました。

1週間分の主菜を決めて必要なものをリストアップするので、食材を無駄にすることはほとんどなくなりました。家で在庫を確認しながら注文でき、買い物の回数や、スーパーで何を買うか迷う時間も減り、家事の時短になっていました。

でも、だんだん1週間分の献立を一度に考えることが負担になってきました。スマホの画面で食材を注文するのも、なんだかしんどい。さらに、夫の急な予定変更があると、食材の使い道を考え直さなければならず、そのたびにイライラ。届いたものの品質や量が、想像と違うこともありました。

生協ならではの不満だったのは、「あれが食べたいな」と思って注文しても、食材が届くのが1週間後ということ。これは私にとってはけっこうなストレスでした。

そして不思議なことに、メニューが偏るようになりました。旬のものも一応取り扱っているのに、なぜかいつも通りのものしか注文しない。なんだか食材へのセンサーが弱くなったような感じでした。

今でも時々利用しますが、生鮮食品をまとめて注文することはほとんどなくなりました。

効率化したら、食事がつまらなくなった

いろいろなことを試してみると、確かに料理がラクにはなりました。

やることが短時間にグッと集中するしんどさはありますが、全体を通してみると、考える負担や作業の手間、かかる時間が減ったのは間違いありません。

でも、食事の時間に「おいしい!」と心が動くことや、食材を選ぶときのワクワクした気持ちまで減ってしまいました。ただ栄養補給のためだけに食べているように感じたこともあります。

食べることが大好きな私にとっては、食事の時間だけでなく、人生そのものまでつまらなくなるような感覚でした。

自分がほしかったのは、こんな食事の時間ではありませんでした。

料理の楽しみを残しながら、負担を減らす

いろいろと試した結果、私が料理に求めていることがはっきりしました。

栄養バランスやおいしさ、見た目、飽きずに食べられること、スーパーで食材を選ぶ楽しみ。これらは私にとって、食事の時間を豊かにするものでした。

一方で、やっぱり料理にかかる手間や負担を減らしたいという思いも変わりません。
献立を考えることも、調理や片付けも負担です。自分の体調が多少悪くても、家族の食事のことは考えなければいけない。

全部を満たすのは難しいからこそ、自分にとって何が大切なのかを考え、負担を減らす方法を選びました。

副菜は作り置きする

副菜にはあまり強いこだわりがなく、栄養バランスを整えることが主な役割です。一度にたくさん食べるものでもないからか、週1の鮭のように飽きることも少ないです。

今では、週末にすべてまとめて作るのではなく、平日の朝の準備が終わってから、空き時間に1品の副菜を作ることが増えました。

作り置きがあるおかげで、疲れている日に、たとえメイン料理が納豆ご飯になっても、副菜を盛り付けるだけで簡単にバランスの良い食事ができます。夫のお弁当にも使えるので、今後も作り置きは続けるつもりです。

献立は、あらかじめ決めることにこだわらない

よくよく考えてみると、私はスーパーで買い物をするのが好きなんです。
初めて行くスーパーなんて、隅から隅までチェックするような変態ぶりだし、通い慣れたスーパーでも、旬のもので季節を感じたり、安いもので「おっ!」と思ったり、見慣れない食材を見て好奇心を刺激されたり。

そうして、実物を見てから食べたいものや作りたいものを考えるのは、それほど大きな負担ではなかったんだと、最近やっと気づきました。もしかすると、スーパーでの買い物は、私にとっては単なる買い物以上の役割があったのかもしれません。

今は週に3回ほど近所のスーパーに行って、実際に食材を見てから献立を決めています。

以前は娘が食べなかったレンコンを「久しぶりに試してみようかな」と思ったり、食材を見て「そういえばあの料理、久々に作ってみようかな」と思い出したり。食事を前向きにとらえられている気がします。

献立を考える面倒さがなくなったわけではないので、週末は家族にリクエストを募集します。休日の昼食のメニューって全っ然考える気しないんですよね。ついでに、翌週に食べたいものを聞いて、採用したり採用しなかったり。

「なんかいい案が出たらラッキー」くらいのスタンスで聞いて、献立決めの負担を減らしています。

忙しい日や疲れた日は、手間のかからない主菜にする

献立の固定化はしなくなりましたが、今でもいくつか決めていることがあります。

娘の習い事があって、帰宅から夕食までの時間があまりない日はお刺身。
旅行から帰った日は、しらす丼。ご飯は旅行前に冷凍しておく。
調子が悪い日や疲れた日は、常備しているコープの冷凍水餃子。

焦りでイライラせずに済むし、疲れたからと外食に頼ることも減らせます。

見やすいレシピ帳を作る

名刺サイズのオリジナルレシピ帳を愛用しています。自分にしかわからない書き方ですが、わが家の定番料理のレシピが網羅されています。

以前はほぼ目分量で料理していたので必要なかったのですが、娘が味の変化に敏感だと気付いてからは、きっちり測るようになりました。

分量を覚えるのが苦手な私にとって、レシピ帳はなくてはならないもの。
以前はスマホの写真に保存したレシピや、複数の料理アプリ、レシピ本などいろいろなところにレシピが散らばっていて、探すのも一苦労でしたが、まとめたことで手間が減りました。

キッチンのすぐ手に取れる場所に置いてあり、「あのレシピ、どこに保存したっけ?」と探さなくても、これを開けばOK。分量や手順、必要な材料までこのちいさなカードに簡潔にまとまっているので、スマホの画面のように、作っている途中にスクロールする必要もありません。

使用しているのは、無印良品のメッセージカードとポリプロピレンカードホルダーです。

無印良品のメッセージカード 無印良品のポリプロピレンカードホルダー

食器の数を減らす

これは、単にほとんど使っていない食器を手放しただけで、料理のミニマル化をしようと思って始めたものではありません。

でも、実際に食器の数が減ると、食器を出したり片付けたりが圧倒的にラクになりました。

食器棚の2~3段にほぼすべての食器が収まっているので、あっちを開けてこっちを開けてとする必要がありません。違う種類のお皿が重なっていることもほとんどなく、出し入れも一発です。

料理に合わせた食器を使いたいので、最小限にはしていませんが、食事やお皿を選ぶ楽しみは残したまま、負担を減らすことができています。

減らすことを目的にしない

料理のミニマル化は、食事の楽しみよりも家事の負担を減らすことを優先したい人にとっては、合理的な方法だと思います。

でも、私は食べることが大好き。食事の楽しみは、料理を作る前の食材選びから始まっているし、献立の変化も重要なポイントです。

自分にとって大切なことを軽く見て、効率化ばかりを重視した結果、食事の満足度は下がってしまいました。

やりたいことに集中するために、家事を減らしたいという思いは変わっていません。でも、減らすこと自体を目的にしてはいけないと思っています。

自分にとって大切なことを見極め、そのために何を減らすのかを考える。時間や手間を減らすことばかりにとらわれず、暮らし全体の満足度がどう変わったのかを基準に選んでいきたいなと思います。

効率化して時間を空けた先に何をしたいのか、ということについては、別の記事でも考えています。

本当に大切なものを選び、それ以外を減らす「エッセンシャル思考」については、こちらの記事で紹介しています。

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