遺品整理で感じたこと、持ちモノは少ないほうがいい

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とやん

子育て中の40代主婦。「ほどほどにちょうどよく」をモットーに、ミニマルでおだやかな生活を発信しています。

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こんにちは、とやんです。

先日、実家の片づけをしてきました。
私の父方の祖母は10年ほど前に、祖父は3年ほど前に亡くなっています。実家にいたころは同居していました。

祖父母の部屋を片付けてほしいと言われ、小さいものだけは7割くらい片付けてきたので、感じたことを記事にします。

思い出に埋め尽くされた部屋

実家に行ってみると、祖父母の部屋にはほとんどのモノがそのまま残っていました。

8畳ほどの部屋にミニキッチンと介護用ベッドとテレビ台、天井まである衣装用たんすと150cmくらいの高さのたんす、腰高のたんす。一人掛けのチェア。
テーブルは祖父が介護施設に入ったタイミングで処分したようですが、たんすや押入れの中にはモノがギッシリ詰まっていました。

片付けていると、いわゆる思い出のモノが山ほど出てきました。

整理されていない大量の写真、祖母がいつも書いていた家計簿(その日の出来事も簡単に書いてあった)、祖母の化粧品、、、祖父のモノは身に着けるものくらいしかありませんでしたが、ずっと前に亡くなった祖母のモノを、ほとんど捨てられなかった祖父の気持ちに思いを馳せると、胸が詰まるような思いがしました。

そしてこれを処分するのは父には無理だと思いました。

孫の私でもしんどくて、自宅に帰ってから泣いてしまったほど。70年間、祖父母とずっと一緒に暮らしてきた父にとって、遺品のもつエネルギーはどれほどキツイものだろうか。

無限に出てくる文房具

さて、思い出に感傷的になってばかりでは、今生きて生活している父母のスペースが圧迫されるだけです。

心を無にして、捨てる・捨てる・捨てまくる!!!

すると、
「あれ?さっきもペンの束あったけど、また?」
「カッターナイフの替え刃のケースが5個!?」
「山積みのお菓子のスチール缶、中身はなに??」
「タオル何十枚持ってるの!?」

狭い部屋に驚くほどのモノが収納されていました。

祖母が認知症になる前は、モノもそれほど多くはなく、整理整頓された空間だった記憶があるのですが、最後に残ったモノたちはもうぐちゃぐちゃ。

病気と老化、もったいない世代、家のことは全くしなかった祖父、、いろいろな要素が合わさって、モノが溜めこまれてしまっていました。

もったいない!まだ使える!

そうしてぽいぽいぽいぽいごみ袋に入れていると、時々母が様子をうかがいにきました。

そしてごみ袋の中をちらっとチェック。

「失敗した…」と思いました。

というのも、結婚して間もない頃、実家に残っていた自分のモノを処分していたら、母が「もったいない」「まだ使える」「これは使うからもらうわ」と、捨てるつもりだったモノを回収していった過去があるのです。

母は整理整頓が苦手です。
一緒に片付けをしていたら意外と捨てられる時もあるのですが、やはり使えるモノを捨てるという発想はありません。

そしてストレスを買い物で発散させるタイプなので、今あるモノを使い切る前に新しいモノが増えるばかりです。

祖父母の部屋から出てきたボールペンやカッターナイフの替え刃、タオルをしっかり持っていきました。
「居間にもあるやん、そんないっぱい一生かかっても使い切れんで」
とは言ってみましたが、まぁ響きませんよね。

あれこれ考えたくないので、とりあえずは祖父母の部屋に集中しましたが…。この先に間違いなく待ち受けている、父母の遺品整理のことを考えるとぞっとします。

とにかく早く家から出す

私の実家がある地域は分別が面倒で、不燃ごみは月1回(?)の粗大ごみの日に回収場所の公園まで持っていき、めちゃくちゃ細かく分別して出さなければなりません。また、燃えるごみも週に2回、家から回収場所まで運ばなければなりません。

私が住んでいるのはマンションで、不燃ごみはまとめて市の指定袋に入れて、いつでもマンションのごみステーションに出せるので、ほとんどのごみを自宅まで持ち帰りました。

大規模な片付けをしているときに大切なのは、とにかく早く家から出すことだと思います。

片付けを頑張った達成感を感じているうちに、部屋がすっきりするのも実感できることで次につながりますし、母のように「もったいない」と捨てるはずのモノを戻してしまうことも防げます。

また、父母は高齢で身体のあちこちに不具合があるので、大量のごみを回収場所まで運ぶのは一苦労。
ついつい後回しになってしまうのは目に見えています。

いま生きている私が、家族のためにできること

結局、祖父母の部屋の整理は丸1日かけても終わらず、まだミニキッチンが手つかずで、押入れ上段もそのままです。
また、大量に大型家具があってスペースを圧迫しています。

私たち家族や姉夫婦が帰省した時の客間として使いたいようですが、正直あれだけの大型家具に囲まれた部屋で眠るのは恐怖しかありません。
もし地震がおきたらおしまいです。

祖父母の部屋を片付けて、「私がもし突然いなくなったら、家族は何に困るだろうか?」と考えました。

少なくとも溢れんばかりのモノの始末に家族を煩わせることはないでしょう。
私物はかなり少なくなっているし、思い出に手が止まったとしても、1時間もあればすべて処分できます。

専業主婦なのでお金の面でも大して困りません。

家事はちょっと困るかも?
夫は基本的なことはできても、洗濯機の排水フィルターは掃除が必要ってことを知らないはず。お風呂の換気扇のフィルター掃除を任せていたら、換気扇の外側だけ拭いていたようで、私がフィルターを外したらホコリがぎゅうぎゅうでした。
毎日でない家事はからっきしです。

事務系のことも弱いので、いろいろな契約状況や連絡先、何月にインフルエンザの予防接種を受けさせるとか…。そういった細々したことを家事ノートにまとめる必要があるなぁ。

ちなみに我が家で背が高い家具は食器棚だけ。これも上段を外して下段だけ残すつもりで、絶賛整理中です。

モノの量を最適化することは、遺族への負担を軽くすることができるのは間違いないです。

そして家自体を潰すわけではない場合、大型家具は家から出すこともままならないラスボス。また、空の収納を処分せずに残しておくと、またモノを入れてしまいます。
組み立て式の安価なものならまだしも、高価なものは力業の解体でもキツイです。うちの実家はどうなることやら。

モノが少なければ収納はいりません。

参考になれば嬉しいです♪

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