子どものアトピー|「アレルギー科」と「専門医」は違うと知った話

静かな診療所の入口へ向かう親子の後ろ姿
記事内に広告が含まれています。
|著者プロフィール|
とやん

日々を穏やかに過ごすために、調べて、試して、考えたことを、自分なりの理由とともに言葉にしています。

とやんをフォロー

こんにちは、とやんです。

私の娘は、生後5か月のときにアトピー性皮膚炎と診断されました。6歳になった今は寛解していますが、赤ちゃんの頃は、なかなか肌荒れが治らず、診断が下りるまでに複数の医療機関を受診しました。

受診したところは、「アレルギー科」を標榜している医療機関だったのに、娘の肌はほとんど改善しませんでした。最終的に市のアレルギー相談会で専門医に出会い、治療が大きく変わりました。

そこで初めて「日本アレルギー学会」の存在を知りました。

もっと早く知っていたら、あの頃の辛さがもう少しマシだったかもしれない。

この記事は、アトピーの治療法を指南するものではありません。私と同じように、子どもの肌荒れに悩む方に、「専門医を探す」という選択肢を知ってもらいたくて書いたものです。

※私は専門家ではありません。あくまでも一経験談としてご覧ください。

赤ちゃんの肌荒れを「乳児湿疹」だと思っていた

生後1カ月頃から、娘の両頬にブツブツと赤いできものが出るようになりました。かゆいのか、なにか不快な様子で、娘はぎこちなく顔をこすることがよくありました。

私は、時期的に乳児湿疹だと思い、そのうち落ち着くだろうと様子を見ていました。

ところが、なかなか治らない。

私自身、肌が弱いので、肌の洗浄と保湿についてはかなり調べて、ベストと思えるものを使っていました。洗濯洗剤にもこだわり、部屋の掃除も徹底。なのになぜ?

生後3か月頃、産後ケアで泊まった病院で、看護師から小児科の受診とステロイドの使用を勧められました。でも、その場では受診しませんでした。

娘の保険証を持っていき忘れていて、後日改めて受診するには病院も遠く、当時の体調では難しかったのです。看護師には、帰ってから近所の小児科を受診すると伝えました。

でも実は、赤ちゃんにステロイドを塗ることへの抵抗があったのです。

私が赤ちゃんにステロイドを使うのが怖かった理由

私は、小学生の頃にアトピー性皮膚炎と診断されています。関節を中心によく症状が出ていて、中学生くらいまではあちこちカサカサしていました。今も肌は弱いです。

ずっと小児科にかかっていたのですが、一度だけ、皮膚科を受診し、ステロイドを処方されたことがありました。

薬を塗ると、たちまちアトピーがキレイになって、ガサガサでかゆかった肌が、つるんと変わったのを今でも覚えています。でも、急激にキレイになったので、「この薬はとても強い薬なんだ」と母が怖がりました。肌がキレイになった後、自己判断ですぐに塗るのをやめてしまったのです。

そして見事にリバウンド。もともとの肌より悪化しました。

大人になってからは、ステロイドは適切に使えば有用な薬だということも、ちゃんと頭では理解していました。

それでも、自分の子どもの頃の経験から、「赤ちゃんに使う」となると、どうしようもなく抵抗がありました。

治らない肌を抱えて、病院を探し続けた

生後4か月頃には、顔だけだった湿疹が関節などにも広がっていました。ステロイドへの抵抗はありつつも、離乳食の開始も迫っていたので、どうにかしなければとかなり焦っていました。

そこで、かかりつけの小児科で相談してみました。でも、「この頃はこんなもんですよ」という感じで、深刻に受け止めてもらえませんでした。

次に、近所にもう一軒あった小児科を受診。そこでは、母乳を通してアレルゲンが娘に移行していると言われ、私に食餌制限をかけられました。娘には、弱い抗ヒスタミン剤と、アルメタというミディアムランクのステロイドを処方されました。

でも、何度か通っても全く改善しない。改善がみられないのに処方も変わらない。

そもそも私に食餌制限をかけるという治療方針にも、かなり違和感がありました。
自分なりにいろいろ調べていくうちに、「この治療方針で大丈夫なのか」と疑問を持つようになりました。

そこで、3回目の受診後、薬局で薬剤師に相談してみることに。彼女は、医師の処方を否定することはしませんでしたが、「皮膚科を受診してみてもいいかも」とアドバイスをくれました。

私は薬をもらったその足で、近所の皮膚科を受診しました。行き詰まっていたところに活路が開けたような気持ちもあり、なぜか「これで治る」とかなり期待していました。

ところが、今までの経過を説明したにもかかわらず、皮膚科で処方されたのは、アルメタと同じ強さのロコイド。

何も変わりませんでした。

たった数か月の出来事なのですが、産後で心身がボロボロだった私にとっては、かなりしんどい状況でした。医療機関を受診する以外にも、どこかに原因はないか、なにか改善できないかと試行錯誤。調べることにも、考えることにも疲弊してしまっていました。

私がアレルギー体質なので、どうしても「私のせいでこの子が辛い思いをしている」という考えも浮かんできます。治療方針に疑問を感じていたとはいえ、私に食餌制限をかけられたことで、その思いはさらに強くなりました。

市のアレルギー相談会で、初めて「アトピー」と言われた

完全に行き詰まっていた私は、たまたま市から送られてきた書類に入っていた、アレルギー相談会のお知らせに目が留まりました。正直まったく期待していませんでしたが、もはや他に頼るところが思いつかず、申し込んでみることにしました。

相談会で診察してくれた医師は、娘の肌を一目見て、「これはアトピーやね」と言いました。

当時、私はインターネットのいくつかのサイトで、「赤ちゃんのうちはアトピーと診断されない」といった内容を目にしていたので、医師がアトピーと断言したことにかなり驚きました。

これまでの治療経過を説明したら、「弱いステロイドずっと塗ってても治まらんのやったら、一回強いの試した方がいいわ。今は火事にジョウロで水やってるようなもんよ」「母乳から移行?いつの時代の考え方?(苦笑)」とズバズバ!

ああ、やっと会えた。

あのときの私の心の中です。やっと、ちゃんと娘の肌を治してくれる人に出会えたと思い、心底安心したし、本当に救われる思いでした。やっと道が照らされたような気持ちだったのです。

「アレルギー科」と「専門医」は違うと知った

相談会で、これからどの医療機関に受診すればいいかという話になったとき、日本アレルギー学会の存在を知りました。

相談会で診察してくれた医師は、日本アレルギー学会の専門医でした。
わが家の近所には同じような専門医はおらず、一番近くても車か電車で20~30分くらいかかるそうです。

当時の私にとっては負担でしたが、もう「この先生についていこう!」と決めたので、相談会に来ていた医師が在籍する医療機関に通うことを決めました。

ちなみに、これまで受診してきた医療機関3軒は、いずれも「アレルギー科」を標榜しています。

当時は「アレルギー科」と書いてあれば、アレルギーに関して一定以上の知識を持っている医師なんだと思い込んでいました。

でも実際には、アレルギーの専門医でなくても「アレルギー科」を標榜することができるのです。

誤解しちゃうから、まじで制度変えてくれ。

強いステロイドを使うことになった

相談会に来ていた医師のところに通い始めた頃は、2週間に1回の頻度で通院していました。

一番最初に処方されたのは、小児科でも処方されていたアルメタ。まずは正しい塗り方を試してほしいとのことでした。看護師が丁寧に塗る量や塗り方を指導してくれ、私は動画を撮って確認しながら実践しました。

結局アルメタでは改善せず、2回目の受診の際にはマイザーというベリーストロングのステロイドを処方されます。

ここまで来ても、私はまだベリーストロングのステロイドを処方されたことにショックを受けていました。やるしかないし、今になって振り返ると「何をそんなに気にしてんの?」と思えるんですけどね。

ただ、指示された通りに薬を使い続けると、肌はだんだんとキレイになっていきました。右肩上がりだったわけではありません。キレイになったと思ったら違うところに出る、というのを繰り返していました。何かが娘の体中をめぐっていて、出口を探しているように感じていました。

2週間ごとに通うのを3か月ほど続け、その後は徐々に薬が弱いものになり、通院の回数も減っていきました。2年経つ頃には「いったん終了。必要な時だけ塗るようにして、またお薬がなくなったら来て」になりました。

今でも肌は弱めなので、虫さされが悪化したり、汗で肌荒れすることはあります。それでも、保湿や服装、環境を調整しながら、肌荒れしたときは市販の塗り薬を数日塗ることで、今のところ大きく悪化せずに過ごせています。

「アレルギー科」だけでなく、専門医という探し方もある

日本アレルギー学会に所属している専門医は、「日本アレルギー学会」で検索すると、公式サイトから探すことができます。

日本アレルギー学会専門医・指導医一覧

もちろん、専門医だから腕がいいというわけではないだろうし、最新の研究に精通しているとも限りません。

でも、いろいろな医療機関を受診しても何も変わらない、もう疲れてしまった、と感じている方に、標榜されている診療科だけを見るのではなく、一度専門医を探してみることを、選択肢の一つとして提示できればと思います。

少なくとも私は、「もっと早く知りたかった」と今でも思っています。

娘の肌着についても、いろいろ試行錯誤したので記事にしています。

タイトルとURLをコピーしました